豆と粉では、まったく違います。
豆の場合は、好みの味を長保ちさせるための保存ですが、粉の場合は飲める状態を保存するというギリギリの努力となります。
こんな努力は無駄ですので、出来るだけご自分のミルをお持ちくださいませ。 2週間分ずつコーヒー豆をお求めになり、お飲みになる直前に挽いていただければ、ず〜と簡単においしいコーヒーが飲めますよ。 多少の誤解を恐れずに言ってしまえば、粉で1週間保存したスペシャリティ・コーヒーより、ディスカウント店で買った豆を挽いて飲んだ方が、ずっとおいしいという事です。
★粉をお求めになった場合★
季節に関係なく、待ったなしで、冷蔵庫行きです。 バネ・クリップ式の密閉容器で保管されると、多少は長保ちしますが、それでも、開閉のたびに必ず結露と酸化が進みますので、なんとか飲めるのは1週間程度です。 粉にすると表面積が1000倍以上にもなるので、急速に酸化が進み、コーヒーの香りは急速に失われ劣化してしまいます。当然の事ながら、粉が減り、空洞部分が増えていくと、加速度的に劣化が激しくなります。
★豆をお求めになった場合★
できるだけ常温保管がお勧めですが、季節により違ってきます。
自家焙煎工房武蔵野は、焙煎後3日でお手元に届くようにしておりますが、理由は、この頃からが飲み頃になるからです。 コーヒーは、約2週間以上に渡って熟成して行きますが、最初から冷蔵庫に入れると、この熟成が妨げられてしまいますし、結露の問題があるので、できれば常温での保管がお勧めです。 豆の場合も、結露は瞬間的に発生してしまいますので避けられませんが、粉ほどは影響しません。
室温が23℃以下なら、常温で3週間程度は、おいしく飲めますので、なるべく温度が低い場所に置いてください。 コーヒーは25℃を超えるあたりから劣化が早くなりますのでご注意ください。
《冷蔵庫で保管するタイミング》
お手元に届き、数日後に苦味と酸味のバランスが良くなってきた時です。
冷蔵すると熟成の速度が遅れるので、味を保存する意味で冷蔵庫に入れるのをお勧めします。
冷蔵庫で1か月、冷凍庫だと2か月以上保ちますが、冷凍すると心もち、苦味が増す品種があります。
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